伝説の経験値を求めて 

生き方はシンプルに、人生はアバウトに

リール、全回転

規制強化と規制緩和

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本日もお読みいただきまして、誠にありがとうございます。ゲシバイヌと申します。

 

最近はスロット業界も規制の真っ只中で、ユーザー、メーカーとも苦戦を強いられています。

出玉規制という奴は、1500Gの有利区間完走で強制的にARTが打ち切られる。

突然終わってしまうのでは打ち手にとって何の面白みもないので、メーカーはあの手この手で見せる工夫をしていますが、実のところお上が規制を強いてくるのなら、こちら側は指をくわえて待っているしかありません、規制の夜明けを。

 

時代は5.9号機から、まもなく6号機に移りかわり、5.5号機のよさに酔いしれる……などと、ぐだぐだ言いますが結局のところ時代は繰り返すのでしょうね。

 

4号機から5号機に移行した約10年前にも、打ち手は現場を離れ、遊戯人口は著しく減少。

その波は今日に至るまで、変わりなく、グラフを下降へと導いてきました。

 

実機のスランプグラフも、荒れるのもわかりますね。

 

とまあ、スロットの中身というより今回の小噺は見立て、でしょうか。

 

どういうことだ?

とお思いの方がほとんどでしょうけれど、スロットのリールの回る速度はとても速いように人生の経過も同様にして速い——そんなところです。

しかしながら目押しは練習すれば余裕で、かくいう私も今では目を瞑ったままでもストップボタンを押し、狙った図柄を停めることができます。(これは言い過ぎかw)

 

スロットの抽選方式をここで詳しく語るつもりはありませんが、何にせよ当たりとハズレがあるということは、コンピュータの力によって、電子的に、機械的に、計算がされているわけです。

 

機械は計算が得意。

人間では敵いません。どれだけ暗算が得意な人であっても、65536分の1のプレミアムフラグをたぐり寄せることはできない。

引きたいときに引きたいものを引ける能力があったとしたら、それは錬金術よろしくの禁忌であるし、現代においてそれができないのは、やはり世の中がそうできているからでしょう。

 

確率を操作できるのは人間ではなく、機械です。

スロットはリールを高速回転させているかの如く、機械の頭脳を使って打ち手に安堵と焦燥と歓喜、その他諸々の感情を巧みに与えてくるなんともトリッキーな奴なのです。

 

抽選にパスすれば、脳汁がほとばしる感動の瞬間がおとずれ、漏れてしまえば怒り、自ら擲った金銭のはかなさに涙を流す。

 

そういうことの繰り返しは、メダル3枚を入れてリール始動の権利を得るかのように、1枚20円のコインを利き手で投入口に入れる繰り返しの行為に、一体全体何を見出すのかといえば、答えは人それぞれ。

 

小金を稼ぎたい人もいれば、単純な時間つぶしとしてホールに出向いたり、理由はどうあれそこには必ずお金が絡んできます。

 

十数年スロットを娯楽として嗜んできましたが、規制云々の話が終わらないのは、この業界の衰退を物語っていることの証左でしょう。

 

私たちは一ユーザー視点でしか、回胴式遊技機を語れません。むしろ、それ以上の突っ込みは不必要でしょう。

お金でメダルを借りて、それを元手に設定看破しながら、あるいは、ただ単にリールを回す。

 

遊戯中の自分は、嫌なことも忘れ類い希な集中力を発揮できてしまう、そんな不思議で恐ろしい機械なんですよね、スロットは。

 

荒波か小波か

 

波は穏やかよりは、荒れているほうが好まれた、そんな時代が終焉を迎えそうなのが現状のパチンコパチスロ業界。

全てのものに制限をかけられてしまっては、遊戯として成り立たないのは目に見えています。

 

試行錯誤しメーカーたちは新台を作っているわけですが、そのポテンシャルを存分に見せつけるためには設定が必要になってきます。

以前も話したかもしれませんが、スロットには設定があります。

主に6段階設定。

1よりも2、2よりも3、3よりも4、4よりも5、5よりも6となっている。

 

高設定ほど勝率は上がり、低設定ほど勝率は下がります。

 

この、設定。

 

人間にもあると思っています。

みんな生まれ持った人間設定があって、時が経つにつれ設定変更がされる。

 

ホールで実際に使われている設定は大半が低設定なのは周知の事実だとして、人間はおそらく機械的に設定を打ち替えるのではなく、自然に設定が変わっていくものだと信じています。

 

それまでの人生にその人が何をやってきたかによって、設定は上昇していき、人として間違っていることをしてしまったり、あくどいことをやってしまった場合は、設定は下がり、機械割も100を超えることはなくなってしまう。

 

機械割はこの際、充実率とか満足度とかいいように言い換えてもいいかもしれませんね。

 

機械割は高ければ高いほど、安定した出玉を生み出すように、人徳などを積んでいって安定した信頼を勝ち取ることができれば、波は非常に穏やかになるでしょう。

 

しかし時に人は、荒っぽいものを求めます。

正攻法で荒さを手に入れるのは、どこか矛盾しているようですが、何か抜け道があるとすればそれは、チャレンジ精神というものでしょうか。

 

これは何にでも言えることですが、自分から動かない限りプレミアムフラグでもちっぽけな小役でも、入手の機会はあったとしても見逃してしまいます。

 

たぶん、私のこれまでの人生の中でもチャンスを見逃したのは一度や二度ではないでしょう。

 

荒い見返りが欲しければ、相応の行動力を要する。

でもこれって、めちゃくちゃ難しいですよね。

安定を犠牲にする行為は、家庭を持った人間であればなおさら怖じ気づいてしまう。

 

結局、自分が何を求めているのか?

これがわかっているのとそうでないのとでは、勝率が断然違ってくるのではないかと思います。

 

Go To The ATM

 

幾度となく、遊戯中お金がなくなってATMに走ったことがある私w

その行動に虚しさを感じたときには、他にももっとおもしろいことがあるんじゃないかと考えたきっかけだったかもしれません。

 

目を血走らせてのめり込む趣味にしては、ギャンブルというものはあまりにも金銭感覚崩壊に助力しすぎてしまう。

 

勝利の瞬間とはあまりにも罪深いものです。

敗北は悔しさは残っていますが、同時に、人間らしさも残してくれる。

そんな気がしています。

 

何かに勝利したときのことは、鮮明に脳裏に焼き付いていてそのときの情景を思い出すのも容易で、忘れられません。

記憶の片隅どころか、勝利の記憶は中心に居座ってしまう。

これがまた養分思考を生み出す魔力の一端で、途轍もなく強力な呪いをかけられているような感覚なわけです。

 

換言すれば、麻痺という奴でしょう。

 

失った金銭を取り戻すために、勝ったときの記憶を盾に強大なマシンに戦いを挑むユーザー。

うーん、あまりかっこ良くはないですねw

私もですがw

 

たぶん負けているときのユーザーが所持している武器は素手か、ひのきのぼう程度のもの。

 

こいつが伝説の剣にするためには、リールを回させてもらうのでなく、己の力でプレミアムフラグを引く強靱な引きを養うしかないんでしょうね。

それができれば苦労はないわけですが、人間設定を上昇させるために経験値を貯めていかねばと思う、今日この頃なのでした。

 

意味のわからないヘンテコなお話をここまで読んでくださった方々に、最大限の感謝を送りつつこの記事はここらへんで結びたいと思います。

 

……結局私は、何を言いたかったのだろうか。

頭の中にある回胴論(?)の整理がしたかっただけかもしれませんw