ファンタジックにキメてやる!
本日もお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
突然ですが、剣と魔法の世界ってなんでしょう。
RPGの世界観としてはありがちな設定ではあるのですが、やはりそこにはロマンが詰まっていると思います。
初歩的な話で、現実世界に剣はあっても魔法はありません。
文化的な観点でもって目を向けてみると、世界中には儀式やら危険な香り漂う魔術めいたものが存在するのも確か。
しかしあくまでも現実世界においてです。
ゲームや漫画の世界での剣や魔法は違います。日本には銃刀法違反があるし、怪しい思想を持っていると新興宗教団体と勘違いされたり。
反面、創作の世界では基本的に初めから剣や魔法がありふれています。
設定なんだから、当然ですよね。
なので、現実と創作の狭間みたいなところを行き来して物事を考えたり、見たりすると結構おもしろいのではないでしょうか。
剣を持って街を歩く→これが現実なら通報待った無し、創作世界なら当たり前にできてしまう。
呪文を唱えながら街を歩く→これが現実なら周りに訝しまれ、創作世界なら勇者が魔物を倒すために呪文を唱えてるんだ! と、街人から羨望の眼差しかもしれません。
創作で現実に付加価値を加えることで、突飛な解釈も可能にしてしまえる、なんというか自分ってすごい! と、惑わすことができてしまえるのです。
剣1つにしてみても、勇者が引き抜く伝説の剣かもしれないし骨董屋で販売されていた観賞用の剣かもしれないーー
特に剣といえば、なんだかんだ主人公のセオリー。
剣を振るって魔物をなぎ倒し中ボスを倒し、ラスボスを倒す——多くのRPG作品は剣を持つ主人公が目立ちます。
主人公が「拳」属性のキャラもいますが、なかなかお見かけしません。
主人公=剣。
そんなセオリーが生まれたのは、いつからなんでしょうか。
ハードにソフトをセットしプレイする、所謂据え置き型ゲームの歴史を振り返ってみれば、30年以上も前から骨格ができあがっていたわけですけれど、全てのゲームにはキャラクターが存在するということを忘れてはいけません。
RPGに限らず、シューティングゲームもシュミレーションゲームも必ず案内役となる何かがいて、プレイヤーを導きます。
さておき。
1986年に初代ドラゴンクエストが発売されました。ここからRPGの歴史が開いてきたといっても過言ではないですが、もちろん、ドラゴンクエストよりも前からRPGはあります。ウィザードリィやウルティマなどですね。
これらの作品は近年になっても名前を聞きますし、移植版の発売などで話題でした。
ただ、その後のゲーム史に大影響を与えたとするなら、やはりドラクエでしょう。
いずれの作品にも、剣は必要不可欠です。
なので初めから主人公=剣の図式が成り立っていたのかもしれません。
パッケージですら主人公や勇者は剣を所持しています。
RPGはファンタジーな世界観が下地に敷かれていることが多いので、中世ヨーロッパなどに代表されるロマンあふれる時代(そう思うのは僕だけ?笑)をより身近に表現した結果の一部を画面に表示しているのかも。
剣と魔法の世界は江戸時代というよりかは、同時期の海外をイメージしているはずです。
現実の世界にほとほと疲れたときには、ドキドキワクワクしながら幻想的な世界の隙間に目を向けるのも、また一興ではないでしょうか。
くれぐれも現実と幻想を履き違え、剣を振り回し、呪文を唱えながら逮捕されないように!笑