マイナスイオンじゃ……ない?
本日もお読みいただきまして、誠にありがとうございます。ゲシバイヌと申します。
世の中に、怖いことはたくさんあります。
交通事故に、落雷、地震。自然界が巻き起こす怖いことというのは、人間の力ではどうすることもできないから、さらに怖さに拍車がかかってしまう。
今回は、車を運転しているときにふと感じたことを記事にさせていただきます。
結構タイムリーな話なのですが、昨日のことですw
灯台下暗しということわざがありますが、まさにそんな感じで普段走っている通勤路で目に飛び込んできた光景が、僕にはちょっと衝撃的だったのです。
自宅から職場に向かう際に、大きな橋を1つ渡るのですが、その下を川が流れています。一級河川なので、知名度はそれなり。
川の周りには、多くの幹線道路がありまして、川と並走して走れる道路も存在します。
昨日は退勤後に後輩と食事をしつつ送り、自宅に戻ったのですが、時刻は24時近く。日付も変わろうとしていました。
後輩を送り届けて帰路についたので、いつものルートとは違う、川と並走するほうの道を通って帰ってきました。
どのルートをたどっても、結局は大きな橋を渡ることにはなるのですが、川と並走していたとき、ふと左を向いたんですよ。
そうしたら、ブラックホールみたいな漆黒が広がっていました。
夜だし当たり前だろ、と思われるでしょうが、街灯もしっかり設置されているくらいには栄えている街なのに、想像とあまりにもかけ離れていたんです。
夜の川って、こんなんだったっけ? と。
吸い込まれてしまいそうだ
闇に染まった川に気を取られていては、ハンドル操作を誤ってしまう。
我に返った僕は、すぐに前方を向きアクセルを踏む。
でも途中で、もう一度だけ川を見た。
やっぱり、黒い。
というより、そこの空間が怖かったんです。
川釣りとかしている方も通う大きな川なのに、ひとたび時間帯が変わってしまうとこの様相。
しかも、変な魅力がある。
ホラー映画が怖くて観たくないのに、観てしまうあんな感じの心理でしょうか。
まず間違いないのは、あのときでもそのまえでも川の水は、止めどなく流れていたということ。
立ち入ってしまったのなら、連れて行かれてしまうそうな雰囲気すらある、あの怪しい空間は、いつもの川幅以上に広がっていた気がします。
水辺には近づくな、とはよく言ったものです。時期でいえば、お盆あたりがいけないらしいですね。
まだお盆ではありませんが、そういうオカルトを差し引いても昨夜の川は闇が深かった。
川沿いには、歩道もありジョギングや犬の散歩をしている方もいるくらい。
日中はドラマのワンシーンを見せてくれるようないい道なのに、夜になるだけで別の意味で釘付けになってしまう。
そして、ブラックホールは車に並走してくるわけです。
川はかなり長いのですが、僕は途中でハンドルを切り自宅へ向かいます。
時間にすれば2、3分程度ブラックホールと付き合うくらいなのですが、この2、3分は引き寄せられ、吸い込まれる危険な時間だったのです。
川のせせらぎなどと、悠長なことは言ってられません。
川の流れに耳を傾けようものなら、川坊主や妖怪に引きずり込まれてしまうかもしれません。
川面に月があたるでもなく、おそらくは暗闇の中でうねっているであろう大量の水は、黄泉国から流れ出た誘い水であるかのように、僕を側へ連れてこようとする。
なんとか振り切って、いつもの道に出たとき、なんだか安心する自分がいたのも事実でした。
追いかけては来なかったが明日また来るってさ
出勤時は明るいので、何も怖くありません。むしろ信号待ち時に見える川の流れに身をまかせ、仕事をサボりたくなってくる始末。
しかし出勤があるのなら、退勤もある。
退勤時の解放感と、夜のドライブが相乗効果をもたらし、僕に爽快な気分を味合わせてくれます。
帰ってご飯食って、ブログ書いて、寝よう。
でもその前に、橋を渡らなければならない。
家に帰ってやりたいことがたくさんある僕としては、自宅は城同然。
火攻めにあおうと、水攻めにあおうと、本拠地に戻らねばならない。
敵軍は、橋にさしかかったあたりで川攻め(得体の知れない魅力)をしてくることがわかっています。
いつもなら、別段気にしてなかった夜の河川がこうなってしまっては、意識せざるを得ない。
今日も帰りは橋を渡ります。
運転中ですし、あたりを見渡すことはほぼ無理ですが、怖いもの見たさで川に目をやってしまうかもしれません。
毎日毎日、川は昼と夜で見せ方を変えてくる。
川は夜になると本領を発揮してくるらしい。
川も真ん中あたり深かったりしますし、降雨の後は流れが急になったり。自然の力は強いですので、視界の悪い夜間にまさか、近づく必要もないと思いますが、気をつけるに越したことはないですね。
だって、夜の川には魔力が宿っているんですから。
まさに、引き寄せのマジック。