集中治療室回避後の目覚め
本日もお読みいただきまして、誠にありがとうございます。ゲシバイヌと申します。
今回は、肺肺するようになってから今までの道のりでの第3回目になります。
どこまで続くのかは、僕にもわかりません。
飽きずに読んでいただければ幸いですm(_ _)m
いきなり【3】から読むと、あまり意味がわからないかと思いますので、前回、前々回の記事も貼り付けておきます。興味を持たれたら、ぜひ。
では、本編を。
自然気胸で手術を行うという選択をした僕に待っていたのは、事前準備でした。
前回の記事でも軽く触れたのですが、手術前の面談などは医者から言わせれば軽い手術である自然気胸でも複数回行われました。
麻酔薬の副作用など、術後の流れの説明など、手術を受ける前からなかなかに煽られました。
手術当日。
午前か午後、当然選べるわけでなく、僕は午前の部になりました。
事前面談では、当日の流れとして手術室に午前9時に入り、術式は約1時間で終了、その後、ICU(集中治療室)に入室、とのことでした。
経過観察があるだろうし、手術後って必ずICUに入らなきゃいけないのかな? なんて思っていたのですが、結論から言えば、意識が戻り話ができるようになったときいたのは元の病室でした。
手術室へは、担当の看護師さんが付き添い、見送りにきた母に「お母様は、ここまでです」と、やんわり別れを告げ、僕は手術室へ入室。
すると、付き添いの看護師さんもここでお別れ。
代わりに、手術室専門の看護師さんが笑顔で出迎えてくれました。
役割分担がしっかりしているんですね。さすがは、人の命を扱う職業、点呼も怠らずしっかり本人確認を行われました。
初めての光景に緊張どころではなかった
ああ、ドラマで観るみたいな部屋だ。
第1感想はそんな感じですね。
物々しい雰囲気ながら、多くの医者や看護師、そして麻酔科医。それぞれの役割を果たしていました。
僕の入院していた病院は、手術室が合計で5つくらいあったと思います。
番号とかあるんでしょうが、全く覚えていません。
覚えているのは、未だに尊敬している主治医の方の笑顔でした。
緊張しているのが丸わかりでしたし、戸惑いを隠せない僕にあとから入室してきた先生が「おはよう〜」なんて風に、笑顔で接してくれたんです。
あれは、忘れられませんね。
ああ、まかせておくしかないけれど、まかせてもいい、と手術台の上で僕は笑顔を返しました。
余談ですが、手術台ってめっちゃ小さいんですよねw
僕は身長が低いほうではないのですが(そう信じています)、足がギリギリはみ出さないかどうかの微妙なラインでした。
さて、いざ、いよいよ手術です。
麻酔科医の先生が、僕の右手に点滴を刺し、「麻酔準備できましたからね」と、笑顔で準備完了の合図。
吸引タイプの麻酔をするためにマスクを装着。
点滴と吸引の2つを使い全身麻酔は行われました。
先生が「じゃあ、おやすみー」と言っていた気がします。
気がついたときには、手術終わってました。
何も覚えていません。
名前を呼ばれ「はい」と返事をすると、次は病室で意識が戻っていました。
寝落ちする感覚というと、ニュアンスが近いと思うのですが、正直そんなもんじゃないですね全身麻酔は。
経験された方はわかるでしょうけれど、スッと眠りの導入すらなく、StartとGoalしか存在しない世界の始まりでした。
こうしてブログを書いているということは……
手術は、もちろん成功しました。
病理検査に回された切除した肺の細胞に、悪性のものも見つからず問題なし。
手術内容を覚えている限りで列挙してみると、術式は「胸腔鏡手術」です。
所謂、内視鏡手術でカメラや自動縫合機を体内に入れ、画面を見ながら対象を切除する方法。
僕の空気漏れを起こしている肺胞を元気な部分と一緒に少し切除し、同時に縫合をするという常人には理解できないやり方で、手術は行われていきました。
その数、7ヵ所。
改めて振り返ると、結構肺やられていたんだなぁ、と思います。
家族は僕の手術の様子を別室のモニターで観ていたそうです。
看護師さんの説明を受けながら、観ていたらしいのですが喫煙者の割に肺は綺麗だと言われたそうですw
でも、呼吸器外科の先生たちから「タバコ以外は、何してもいいからね」と口を酸っぱくして言われていたように、看護師さんもさりげなく禁煙を勧められたそうですw
もう、吸わないよw
もう、吸わないよ……。
もう、吸いたくないよ……。
僕がタバコを辞めた1番の理由は、翌日にしっかりとできあがります。
完璧なくらい、理由ができあがってしまったのです。
手術も無事に終わり、麻酔も効いているので痛みもない。
あとは、傷口の回復を待つだけか。
もう、タバコなんて吸わない。
禁煙に至るまでに、辿った道はあまりにも短く、ショートカット甚だしいものでした。
続きは、次回!