作者名がすごすぎて内容が頭に入ってこなかったけど心つかまれた件
出典:小林さんちのメイドラゴン6(著:クール教信者)
本日もお読みいただきまして、誠にありがとうございます。ゲシバイヌと申します。
この長ったらしい見出しタイトルのパクリ元「旦那が何を言っているのかわからない件」でも有名な、クール教信者先生の作品「小林さんちのメイドラゴン」について、今回は記事にさせていただきます。
この作者さんは、他にもいろいろ作品を書いています。連載も同時に何本か持っているようで、かなり忙しいんではないでしょうか。
こちらの作品は、ウェブ系の会社で働く小林さんと、別の世界からやってきたトールというドラゴンのお話。
小林さんが酔っ払って、ふらふらしていると目の前にはドラゴンが!
しかもこのドラゴンには大剣が突き刺さっている。
酔っ払っている小林さんは、その剣を抜き、ドラゴンと二次会を始めてしまうw
そのドラゴンは人間の姿に変身することもでき、小林さんに付き合うことに。
いくところがないならうちにきな。
そう言って、小林さんはドラゴンをメイドにしてしまうわけです。
だから小林さんちのメイドラゴンなんですね。
こうして出会った小林さんと、ドラゴンのトールは共に生活を始めます。
トールは小林さんに恩義を感じていて、忠実なメイドとして毎日を過ごしますが、メイド熱が強すぎるために小林さんに拒否られてしまうときも。
トールは、向こうの世界では、ハチャメチャに強いドラゴンとして名を馳せていて、小林さんがいる世界にやってきても、そのときの名残が随所に見られておもしろいんですよ。
人間の価値観とドラゴンの価値観は全く違い、そういう葛藤の中で話が進んでいくときもあって、けれどいつでも小林さんが優しく手を差しのべてくれる。
小林さんとトールの関係は、基本がギャグで構成される今作の中でも、素晴らしく冴えていて、読んでいて飽きない。
仲間は集まってくる!
ドラゴンの世界から、小林さんがいる世界に他のドラゴンが続々やってきます。
それだけ、向こうの世界でのトールの存在は大きいんでしょうね。
ともに戦った仲間や、ライバル、知り合いなど含め、巻数を追う毎にたっぷり味付けされた可愛いキャラが登場してきます。
果ては、終焉帝と呼ばれるトールの父親まで来日。
人間となれ合うことなど考えもしないドラゴンたちが、小林さんのいる日本にやってきてしまう。
これは、禁忌みたいなもので終焉帝からすれば力尽くでもトールを元の世界に連れて帰りたかった。
しかし、トールはそれを拒みます。
こういうところが、基本ギャグで笑かしてくるのに、意表を突かれるシリアスな話で、読み応え十分。
小林さんもカッコいいんですよね。女性なんですが、小林さんは男気があるというか、食い扶持が1人2人(1匹2匹?)増えてったどうってことないという構え。
自分のメイドとしてトールを自宅に住まわせ、いつしかその生活が当たり前になってきていた。しかし彼女はドラゴンで……。
時折訪れるシリアス回は、トールだけでなく小林さんの葛藤も描いているのでほろりときてしまいます(>_<)
カンナと才川
小林さんとトールというように、今作にはペア要素があります。
ルコアと翔太。
ファフニールと滝谷。
カンナと才川。
と言った具合に。
これらのペアは、それぞれおもしろいw
しかも全部が人間とドラゴンのペア。
あっという間にキャラクターたちは一堂に会すようになりますが、お互いがお互いのことを好き、あるいは気に入っているにもかかわらず、そこの部分で空回りするのが読んでいるときの1つの楽しみでもあります。
中でも、カンナと才川さんコンビは本当におもしろいw
彼女たちでスピンオフ作品が発売されているくらい。
カンナは所謂、ドラゴンの中でも子どもでとある経緯があり、日本の普通の小学校に編入することになるのですが、そこでクラス一気が強いお嬢様キャラとして才川リコが登場します。
でもすぐに、才川さんはカンナのことが気になってきて……!?
この二人の話は、本編でもスピンオフでも語られます。
まずは本編を読んで、カンナ&才川さんコンビが気になったら間違いなく買いの作品です!
現在、小林さんちのメイドラゴンは6巻まで発売しています。
カンナのスピンオフ「小林さんちのメイドラゴンカンナの日常」は2巻まで発売されています。
もちろん、Kindle版も発売中。
以前僕は読もうと思ってまとめ買いしていて、少し前にようやく読み始めたら、ページをめくる手が止まらなく、すぐに読破してしまいました。
キャラが自分的に結構ツボなんですよね(^^)
おまけに、ギャグ要素抜群。
アンソロジーも出ていますので、一度読んでみてはいかがでしょうか、おすすめです!