湧き上がる冒険心
本日もお読みいただきまして、誠にありがとうございます。ゲシバイヌと申します。
今回は、「グランディア」という、僕の中で超良作について語りたいと思います。
ワクワク感をリアルに体験できる希有なRPG作品で、まさしくキャッチコピーの「忘れられない冒険になる」そのままのゲーム。
時折思い返してみても、当時の熱さがいまここに甦ってきます!
まずグランディアが発売したのは2000年よりも前。
1997年にオリジナルのセガサターン版が発売され、その2年後の1999年に僕がプレイしたプレイステーション版が発売されました。
ちょうど誕生日プレゼントで買ってもらったのを覚えています。
誕生日じゃなかったらグランディアやってなかったかもしれません。
何しろ、グランディアってなんだろう? くらいの知識でしたから。
ああーこういうRPGが発売するんだー、程度。
ゲームショップでパッケージを手に取り、裏の宣伝文句と概要を見る。
ここで、惹かれてしまいました。
最高のキャッチコピーも去ることながら、主人公ジャスティンが正面を見据え右手を掲げているカットが、グランディアという作品をよく修飾していると思いました。
ゲームをプレイする前から、ちょっと感動したのを覚えています。
今から18年ほど前のゲームをこうして思い返せるのは、それだけこの作品が僕にとって冒険心をくすぐる素晴らしいものだったと物語っています。
感動体験の概念は泣きだけではない
グランディアの主人公ジャスティンは、最初の町で冒険に向かうべく船に乗り込みます。
冒険を主軸としたストーリー構成は、雑味がないといいますかあっさりとプレイヤーを虜にする成分がたっぷり。
町を出て、海を渡る。
聞き飽きたフレーズで、もう食傷気味の方も多いかとは思いますが、現在はこういうタイプのRPGは少なくなっています。
当時はまだRPGと言えばこれ! みたいなセオリーがあったような気がしますが、最近は新しい試みをするのが定石になっている。
そんな中、原点回帰の意味でも、グランディアはプレイヤーにワクワクを与え続けてくれるんですよ。
例えば、一つのクライマックスとして、僕が感動したシーンがありますので少し。
世界には果てがあり、中盤から終盤にかけて登場するその名も「世界の果て」。
マップにもそう表記されます。
グランディアの世界観として、冒険家たちが活躍していた時代というのがあり、この世界の果てが発見されてからは、冒険は衰退傾向に。世界の果てが見つかったのだから、これ以上冒険のしようがないじゃないか、という感じ。
世界の果てにふさわしくそれは果ての見えない壁になっています。
そびえたつ、壁。
ダンジョンの一つとして世界の果ては訪れることになっており、敵も出現します。
結構、大変だった記憶が……(^^;)
ジャスティンたちが世界の果ての頂上に辿り着いたときに見えた光景。
グランディアは、もうそれだけで問題なかった。
とは、言えないのがこの作品のすごいところ。
世界の果てを越えた先に待っている冒険が、物語をさらにおもしろく加速させ、虜になっていたであろうプレイヤーをさらなる境地へと誘います。
ここからも長いですからねw
作中に出てくる光翼魔法の解明や、新しく加入していく仲間たちとの愛情や嫉妬。
フィーナとジャスティンの関係のもつれ。
見所がありすぎて書き切れません。
とりあえず、世界の果ては見ておくべきでしょう。
世界の果てっていうフレーズだけでも、冒険! って感じがひしひし伝わってきて、RPGとはこれだ! みたいなところがあります。
バトルシステムよりもストーリー攻略
グランディアの戦闘システムは、FFやテイルズとは違い半リアルタイムと言ったところでしょうか。
自分のターンが回ってきたら行動を選択し、選択後にキャラクターがその通り動いて攻撃なり防御をするというスタイル。
味方アイコンと敵アイコンがあるので、次に誰の順番が回ってくるのかはわかりやすいです。
選択している間は、時間が止まっているのでゆっくり考えることができます。
グランディアは、ワオとかシャキードとかデズンなど、魔法の名前も独特でこういうところもおもしろいんですよ。
ジャスティンの放つ特技「竜陣剣」の習得にまつわる話もよくできていますし、フィーナの光翼魔法「終わる世界」から伝わってくる強力さ。
細部にプレイヤーの冒険心をくすぐる要素がちりばめられています。
魔法や特技はスキルを溜めていき習得していく方式ですが、属性によって分けられていることもあり、簡単ではありません。
しかし、バトルも楽しめるしストーリーも楽しめるし、完成度高すぎなグランディアですが、僕としては引き込まれる物語にこそ焦点を当てるべきだと思います。
あ、音楽だって臨場感抜群!
その証拠に、グランディアのストーリーはとても長いです。
前出の世界の果てで半分も行かないくらい。
飽きることなくプレイできたのは、内容の濃さにあったのでしょうし、セーブするのがもったいないくらいので出来。(ちょっとこの表現は意味わかりませんねw)
仲間との絆はRPGにはかかせないですが、グランディアほどキャラ同士の人間関係について深く引き込まれていった作品はないんじゃないかと言うくらい。
様々な部分で、魅力あふれる最高のRPG作品だと僕は思っています。
何年か前に、ゲームアーカイブスでダウンロード版もプレイしました。
また僕を冒険世界へと連れて行って欲しい、まさにそう思える作品です。