時間が経つのは早いものでアラサーになってしまいました。
振り返ってみれば…バイクに出会ったのも10年とちょっと前になってしまいました。登校時に原動機が搭載されていない二輪車、つまるところのチャリに跨がって坂道をせっせと上るのはキツい! と常日頃から思っていたあの頃。
下校時に立ち寄った今でも大変お世話になっている町のバイク屋さんで転機が。
社長に手渡された原付のカタログ、これが僕にとって財宝のありかを示した貴重な地図となりました。
当時掲載されていたバイクの値段、色彩、形、スペック表示……どれをとっても自分にとって衝撃を与えてくる。無知も無知だったからこそ感動を覚えたのでしょうがあのときのワクワク感は忘れられません。まだ買ってないのに(笑)
人生初原動機付き自転車は、進学と同時に祖父に買ってもらいました。感謝してもしきれない。
そしてここからの感動は宝の地図を手にしたばかりだった僕の想像を凌駕するものでした。
簡単な操作説明を受けアクセルを回すと……急発進! にはならず、緩やかに歩き慣れた、チャリで走り慣れた道をJOGは進んでいく。
目の前に立ちはだかる地獄坂。
見通しの悪い小道。
慣れ親しんだバイト先。
ただアクセルを開け、ハンドルを操作し、時たまブレーキをかければ、いとも簡単にノーストレスでそれらを通過していくのです。
バイクは音がうるさいとか輩が乗ってるとかいいイメージを抱いていなかったのですがひとたび自分が跨ってみると悪いイメージは吹き飛びました。
単純ですw
こいつがあればどこでも行けんじゃん! 若気の至りというやつでエンジン以上の熱を持ってしまった僕は隣県にもふらっと原付ツーリングしに行くようになりました。
たいした装備も持っていないのにもかかわらず遠出……今の僕では体力的に無理ですな
とまあ、10年以上前と今現在では二輪業界を取り巻く環境に大きな違いはないにしろはっきりしているのは二輪離れの深刻化ですかね。一時期よりは好転していると聞いていますが、HONDAが国産のシェアではトップを張っている中で近年は海外産のバイクたちが勢いづいているとか。
そもそもバイクが生活においてキーになっている国もあるくらいです。単なるレジャー目的で所有していない層も相当数でしょう。
僕みたいに年々エンジンをかける回数が少なくなった人もかなりいるはず。でもたぶんバイクってそんなもんです。圧倒的に車に乗って移動をする人が多いのに、わざわざ雨風を喰らって夏は灼熱、冬は極寒。
何を思ってバランスをとり、アクセルを開き、視線をあっちこっち動かし、風を感じることを目的とするのか。
原付免許で十分と思っていた僕が半年後に普通自動二輪免許を取得し、そのまた半年後には大型自動二輪免許を取得してしまうくらいにバイクは魅力的な乗り物なのでしょう。
別に目的があってバイクに乗るわけではないですしね。
乗りたかった。
それだけで十分な乗り物がバイクなのかもしれません。一番多かったときで合計3台バイクを所有していた僕ですが現在はヤマハのMT-09のみを所有しています。
ホントに最近のバイクって軽量化されてますよね。ものすごい非力な僕でも扱えてしまうくらいに。ただ車体が軽いのにパワーは鬼。調子に乗ってアクセル開けると吹っ飛ばされそうになる(^^;)
乗る時間がないのは惜しいですが二輪離れとは10年前も今も無縁の僕は、あのとき手にしたカタログもとい宝の地図片手に経験値稼ぎに行こうと思っております。
みなさんもぜひ宝探しの旅へ!